木漏れ日Kitchen便り  ~Kira Kira *Sweet days*~

sweetlabo.exblog.jp ブログトップ

子どもを信じること4

物憂げな表情をした少女 
なんとなく子どもらしくない寂しげな本の表紙
e0326699_14372818.jpg


”おそらく、たったひとつの病気しかない。
それは本当の自分ではないという病気だ”  
イブ ルブォー

誰しも、そのまま愛されたいと願う
しかし
「お父さん、お母さん、先生の言うことをよく聞くんやで」と
祖父母や周囲の大人から何度となく聞かされ
大人から見て、よい子、つまり都合のよい子?
それが親孝行であると刷り込まれて育つ

臨床医であり、心理カウンセラーとして
子どもと、その家族の相談現場に立ち会って来られた
田中茂樹さんの著書、「子どもを信じること」
現場をよく知る人ならではの、躾無用論
著書のタイトル 「子どもを信じること」の
本来こめられた意味として

「子どもを信じることは、いつか言われなくとも
 ズボンを片づけるようになると
 信じることではありません。
 一人暮らしを始めたら、片づけるように
 なるだろうと
 信じることとも違います。
 ましていつか親に感謝するだろうと
 信じるのでもありません。
 では何を信じるのでしょう?
 この子は愛情をかけるのに値する人間だと
 信じるのです。」

確かに、子どもたちは、大人の道具でもなく、
飾りでもなく、作品でもなく
彼ら自身の魂を携え、この世に生を受ける
その命を大切に育て、見守るのが大人の役目
子どもは神様からの預かりもので
社会に飛び立つ時が来れば、いづれ社会に還す存在

田中氏によると、不登校になる子どもたちは
どちらかと言えば、よく躾られている子の方が多く
相談に来た親は、子どもに対し小さい時から
厳しくしつけ、きちんと片づけないことに対して
同じ注意を毎日繰り返していたりすることの方が
多いと
            
キチンと出来ること、大人にとって都合のいい
やり易い子とは
ある意味、大人の顔色を伺っている子であり
自分の感情を抑え、親にとって優等生でありたいと
頑張っているということ。
お母さん(お父さん)が不機嫌にならないよう
精神安定剤の役目を担っていると言えば
言い過ぎだろうか?

学校や社会でさえ、精神不安定に陥りやすい
先生や上司のもと
同じように、生徒や部下が気を遣い
感情を押し殺している現場を
幾度となく体験している

キチンとすること
効率よく生活(仕事)をすること
親または、上に立つものが、達成感を得る為
という行き過ぎたエゴが
躾という名とすり替えられ
子どもたち又は下々のものが
辛い思いをすることがある

「人を愛するようになるには、
 まず愛されなければならない」

ノートルダム清心学園 理事長 渡辺和子

「相手の言うことをちゃんと聞ける子どもは、
 親の言うことを 素直になんでも聞ける子
 (聞けるようにしつけられた子)ではなく
 自分の言うことをちゃんと聞いてもらった子

「聞いてもらえた子が、人の話も聞けるように
 なります。
 相手のことをちゃんと聞けるという段階の前に
 まず、自分の言うことをちやんと聞いてもらえる
 という体験があるのです」 と田中茂樹氏

また
「やさしくしてもらったら、やさしく出来ます。」
「信じてもらったら、信じることが出来ます」

話をきいてもらう
優しく接してもらう
信じてもらう
人として、安心して生きるための基本的欲求
しかし、それらを親として日々実践することが
どれだけ難しいことだろう

精神科医 神谷美恵子氏によると
「乳幼児期には、ただ子どもの身体的必要を
 満たすことに追われ
 それを満たしてさえすれば子どもは微笑みを
 もって、むくいてくれたのに
 ことはいつまでもそう簡単ではないのを
 ここで親は学ぶのである。
 要するに親になることというのは
 厳しい人生学校に入学するようなものなのだろう
 この学校はなかなか卒業するときが来ない
 親とはそもそも人生でもっとも困難な事業を
 負った弱い立場にある者なのだ
 子を育てるよろこびとともに
 子を持たない人にはない
 弱みをもった存在になること
 これが親になることなのだと思う」 

「こころの旅」 第3章 三つ子の魂

             
また社会性について、神谷氏曰く
「ただ、甘やかすことは、社会性を欠いた子
 自律性を欠いた子を育てることになるだろう
 しかし、また子どもはただやかましく押さえて
 ある時代、ある集団の鋳型にはめこみさえ
 すればいいというものでもなかろう。」

田中茂樹氏の「子どもを信じること」というのは
勿論、子どもを甘やかすということではなく
子どもの欲求、感情、子どもなりの考えに
関心を寄せ、それを尊重するということだろう

その為には、親として
いかに自分の感情をコントロール出来るかという
忍耐力が試されるだろう

子育ては自分育て
神谷氏の言う通り
厳しい学校に入学したからには
その課題をもくもくとこなし
積み上げるよりないだろう

田中茂樹氏の「子どもを信じること」の結びで
気になった節を最後に書いておきたい

「子どもの頃に、親に一方的に抑え込まれて
 言うことを聞かされて育った人は
 大きくなるにつれ、親以外の相手との関係でも
 色々と問題が起こってきます
 自分の事情や気持ちよりも
 相手の要求を優先する癖

 のせいで対人関係に問題が生じやすいのです。
 そういう人は自分の要求を相手に伝えることに
 大きな困難を感じます。
 正当な要求をする場合でも、難しいのですから
 まして、相手に甘えることは、ほとんど不可能な
 くらい難しいことでしょう。
 このような対人関係のスタイルは親しい友人や
 配偶者、自分の子どもとの関係においても
 さまざまな問題を生じさせます。
 その結果、人と接するのが苦手になったり
 他人といると、ひどく疲れたりというような
 大人になってしまうかもしれません。
 
 子どもの人生をそのような辛い状況に
 追い込んでしまわないためには
 子どもが親の気持ちを汲むのではなく
 親が子どもの気持ちを汲んでやることが、
 まず大事だと思います

親が楽したり、気分よくなる陰で
子どもたちが、幸せな人とのやりとりが
将来出来なくなるなんて
日々の気持ちのやりとり
見直すきっかけになりました

アレコレ指示するより、気持ちをきいてやること
それを実践するのが難しくとも
意識しつつ接するだけでも、大きな進歩

親として謙虚に学ぶ本に出会えた幸運に
感謝感激(^_-)-☆









           
             
         
         
            
            
[PR]
by miyukita-ka | 2013-08-31 15:48 | Children | Comments(0)
line

きらきら輝く太陽と緑と風がシンクロする風景・・それが至福のとき・・優しい自然に囲まれて日々の出来事を綴ります。パッチワークのように、少しづつ、カラフルに・・


by miyukita-ka
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31