木漏れ日Kitchen便り  ~Kira Kira *Sweet days*~

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西原由記子さん

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       ふと、あの人はどうされているのだろうか?と思い
       ネットで調べると、少し前に天に召されたことを知った
       生きるもの全ては、いつかは誰もこの世を去るもの
       と頭ではわかっているようでも
       実際、その事実を受け止め、理解するには時間がかかる

       西原由記子さん
       お世話になった頃のことが、ついこの間のことのように
       ありありと思い出される

       由記子さんは(随分年上の方ですが、当時からそう呼ばせて頂いてました)
       大阪、島之内教会の一室を拠点に
       1978年 自殺防止センターを設立
       365日24時間体制で、電話相談ボランティアとともに
       「死にたい」気持ちを受け止め、傾聴し続けて来た人

       私自身、かれこれ、20年以上前のことにはなるけれど
       西原さんのもと、ボランティアの一員として
       様々な活動をご一緒させてもらった

       由記子さんは人の話を聞く時
       その人の伝えようとすることの本質を聞き取ろうとするかのごとく
       腕組みをし、目を閉じて、全身全霊で聞いてらした姿が
       今も心に残る
       あれだけ真剣に、そのまま話を聴き、受け止めてくれる人に
       出会えることもそうあるわけではない
       傾聴するという姿勢を我が身をもって示す人だった

       誰しも、自分の話は聞いてほしいもの
       けれど、果たして自分は、どれだけ人の話を聴いているだろうか?
       聞きたいことだけ聞いてないだろうか・・

       1995年 阪神大震災が起きてまもなく
       たまたま私は相談電話当番で、自殺防止センターに来ていて
       何やら、落ち着かない様子の由記子さんの姿があった
       「ねぇー、何か出来るだろうか・・」と由記子さんは私に話を持ちかけ
       「え・・でも現地は大変な混乱だし」と私はたじろぐ
       「・・・」そのまま頭を抱えワナワナした由記子さん

       その後まもなく、有志で「心のケアチーム」を募り
       ピンクのスカーフを目印に震災後間もない現地に入り
       未曽有の震災で、大変な思いをされている人々の気持ちの
       手助けにと、心のケア活動を始められた
       救援物資、人命救助とは別の「心のケア」という
       由記子さんならでは手の差し伸べ方
       後、この活動はテレビでも特集され
       「心のケア」という言葉の発祥ではないかと思う

       由記子さんは、自分の直感を信じる人だった
       そして勇気をもって、即行動に移す人だった
       その後、東京に移り
       1998年 東京自殺防止センターを設立 
       今年2月にお亡くなりになるまで、所長を勤められた
       バブルの崩壊後をピークに年間約3万人を超す自殺者がいる日本社会
       その陰で、36年間もの間
       死にたいという人の苦しみを受け止め
       また自殺者の遺族の会も開き
       社会に適応し辛い人たちの為にも、話し合いの場を設けていた

       バイタリティーに溢れ
       人間のマイナス面にはいつも中立的で
       プラスの方向を信じる人だったに違いない

       1995年 バンコクで開催されたBefriemders Internationalのセミナー
       同年、英国ヨークでのAnnual conferenceにご一緒させてもらい
       ヨークの城壁をテクテク一緒に歩き、その健脚ぶりに驚いたことを
       思い出す

       由記子さん、この世では、人の話を一杯受けとめて来たのだから
       天国では、これまでして来たことを一杯誰かに聞いてもらって
       楽になって下さいね??

       今でも私の中では、あの屈託のない笑顔そのままの姿があり
       イキイキとずっと輝いて心に残り続けるだろう
       エネルギッシュで
       本当にやりたいこと、使命とも言えることを実行する
       勇気ある女性に出会えたことに心から感謝 *
       
       
       
       
       




              
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by miyukita-ka | 2014-11-17 15:47 | Essay | Comments(0)
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きらきら輝く太陽と緑と風がシンクロする風景・・それが至福のとき・・優しい自然に囲まれて日々の出来事を綴ります。パッチワークのように、少しづつ、カラフルに・・


by miyukita-ka
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