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酒の会

                 ♡日本酒って、素敵♡
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       昨秋参加した、日本酒セミナーの縁で
       草津本陣近く、木波屋雑穀堂さんのお招きを受け
       立春(2/4)の早朝に搾り上った生酒を頂くという「酒の会」
       素敵過ぎました~

       なんと形容したらよいのかわからない異次元の時間!
       築100年の古民家をキレイに、センスよく改装し
       ほわんとしたライティング効果もよく
       ほどよいアンティークな調度品、粗い木目のテーブル
       ライティングされたプチ日本庭園に面した席の配置
       また和装の女将さんが恰好よくてー
       背筋キチンと伸ばして、シャキっとした言葉遣いが
       強さと安心感を与える感じ


            
              まったりお豆腐、味付けは塩のみ
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       食事前の余興は、素人噺家 九冊八帰帆さんの落語
       目の前で、落語を聞いたのは人生初めて
       江戸末期の関取5人が、現生で殺人事件を起こすという
       タイムスリップした謎めいたお話
       異次元の空間で聞くには、ぴったりなお話
       子どもの頃の紙芝居やお話会のような
       ストーリーテリング
       別世界に行ったような遠い記憶
       映像文化より、ずっと深く心に残る感じ
       それは、耳から聞いた物語を頭の中で映像化する
       self-filmmakingしているからだろうか
       その昔、父母、祖母から聞いた、不思議な昔話
       口伝いの物語は、五感に刻まれ
       その記憶と感覚は一生もの


             なんともいい歯ごたえのする新鮮なお造り
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       ところで、生酒のお味はというと
       言葉には表せない美味しさ~
       ソムリエの方なら、きっと色んな表現するでしょうけれど
       日本酒の奥深さを体を通して感じるばかりで
       お料理にせよ、体を通さないと味というのは
       わからない(当たり前か!)
       しかし、普段私たちは情報に流され
       あらゆる先入観を持ち
       頭で全てのものを裁こうとし
       感覚というものを置き去りにしがち
       本当に美味しいものは、その感覚を目覚めさせてくれるような
       眠っている体の感覚が甦る感じ


            近江八幡の赤蒟蒻、鮎の南蛮漬け、地鶏の肝煮
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       まったり豆腐から始まり、お造り、鮎の南蛮漬けと
       ゆっくりと日本酒を味わいながら
       少しづつ、お料理を口に運ぶ
       こんな贅沢な時間が許されていいのだろうかと

       古民家風の雰囲気に心が和み
       和風のシンプルなしつらえがまた心を鎮める
       食事というものは
       時間と空間とともに、ゆっくりと頂くもの



                   菜の花と湯葉の餡かけ
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       器もお料理を演出する大切なもの
       素材の色、テクスチャー、盛り付けなど
       お料理に合わせて丁寧に選ばれている
       器やお皿は、信楽焼き
       茶器を楽しむように、器を眺めるのも好きだ
       どんな土から、どんな人が、どんな思いをこめて練り上げ
       時間をかけて焼き、どう絵付けをし
       どんなルートを経て、このお店に辿りついたのか
       その長いプロセスの果てに、今ここにお料理と出会う



                    蓮根の挟み揚げ
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       照りがよく効いた甘辛いたれが食欲をそそり
       たっぷりと挟んだつくねがボリュームあり
       ごまドレッシングで和えた水菜のサラダがあっさりと
       揚げものを中和するかのようで
       サイドながら、存在意義は大



                  さつま芋と椎茸の天麩羅
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       今回は夫と久しぶりのお食事
       彼は、今だ「質より量」で、食べ盛りの若者並の食欲旺盛
       ゆっくりと食事を楽しむより
       ビュッフェスタイルの食べ放題大好き派
       しかし何故か、今回の誘いにはすんなりと応じてくれ
       それなりに楽しんでいる様子
       しかし、お上品なお料理は物足りないらしく
       帰りにひとり、ラーメン屋に立ち寄っていた(/・ω・)/



                  酒粕汁&とろろごはん
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       木波屋雑穀堂さんは、とろろ芋を使ったお料理が名物らしく
       雑穀米にたっぷりのとろろ芋を和えたご飯が最後を締めくくる
       薄味のダシのみの味付けで
       とろろ芋の美味しさをシンプルに味わえる
       調味料に頼らない、素材をそのまま頂くことで
       より感性が磨かれる感じ
       酒粕汁も、質のいい酒粕を選ばれているのか
       なんとも言えない味わい深いもの
       料理は何と言っても素材
       味付けはあくまで引き立て役
       そんな優先順位を確認出来たかのようなお料理の組み合わせ



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       新しいものを作るより
       古いものを再生させ、現代と融合させる方がずっと手間暇かかり
       工夫が必要だろう
       スタイリュシュなピカピカのカフェもいいけれど
       大正ロマンにタイムスリップしたような
       懐かしい和の空間が今も大切にされていることに
       安堵感を覚える
       時代の流れは早く、時代の波に遅れまいと
       先読み、先取りにやっきになり
       「今」という時間を楽しむ余裕がない
       昔の空間は、まったりと「今」という時に浸らせてくれる
       手間暇かけて作るお料理、お酒、器、お話
       すべて時間と心なしにして出来るものではない

       贅沢な時間をプレゼントされたことに
       心から感謝♡



              


       

       
       

              
       

       


       

       
by miyukita-ka | 2015-02-11 16:15 | Essay | Comments(0)

きらきら輝く太陽、緑、風がシンクロする風景・・それが至福のとき・・優しい自然に囲まれ日々の出来事を綴ります。パッチワークのように、少しづつ、カラフルに♡


by miyukitta♪
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