2016年 12月 07日
彦根城
久しぶりの、彦根城
秋は遠足の季節
朝から天気の日は、「どこか行きたいー」と
my little inner childが叫ぶので
「よしよし」とお出かけを計画♡
「国宝 彦根城」というJRのチラシが気になり
滋賀県にも国宝級のお城があるのだと
訪ねてみることに
始まりは、1604年 慶長9年
築約410年!
約20年かけて建築されたという、彦根城
平成8年には、築城以来5回目の大改修が行われ
瓦の葺き替えと、白壁の塗り替えを中心に
現在のようにリニューアル
先人の遺した文化遺産を、次世代に継承する
その労苦は切実なもの
歴史を紐解くと
1600年 関ケ原の戦い後
西軍指揮官 石田三成の居城、佐和山城と
旧領を井伊直政が拝領
その後、直政は戦の傷病がもとで死去し
長男 直継の時代に彦根山へ移築
戦国時代、近江地方は
東西分け目の重要拠点
西国、豊臣方の大名たちの抑え拠点として
急ピッチで移築する必要性から
大津城の旧天守を移し、改築したという
天守閣から見た、佐和山
豊臣秀吉の家臣、石田三成には
何故か個人的な思い入れがあり
秀吉の死後、使命を果たすべく
必死で豊臣家を守ろうと戦いに挑んだものの
徳川大軍には、力及ばず、敗退
様々な裏切りにもめげず
最後まで、「義に生きた男」として
その健気で潔い生き方に惹かれます
いわゆる「勝ち組的」な手腕のあった家康に対し
忠誠心に従い、まさに命を懸けた戦いに
挑み続けた、三成
勝敗より、「美学」
上手く生きるより、どう生きるか
いつの時代も、結果を出すことが大事とされ
その時代に見合うテクニカルな力のある人が
勝利を収めますが
その陰にある、生きる美学は、時代を超えても尚
愚直で、美しきものとして残り
後世に伝わるもの
人間ドラマは、時代背景が違えど
今も昔もさほどかわらないのかも?
入り組んだ石垣
軍事的にも、優れた構造のお城で
天守閣には、隠し部屋を始め
82ケ所もの、鉄砲、矢狭間を備え
鉄砲玉から守る為に、二重壁
間にはに粟石を詰め
防弾効果を上げているという
城を囲む石垣や石段も、不揃いで
急勾配に作られており
戦仕様のお城であることが、見てとれます
美しい玄宮園