2018年 01月 05日
鹿跳渓谷
年に何度か訪れる立木観音
お正月にも、ここ数年必ず訪れている
琵琶湖からゆったりと流れ出る瀬田川は
鹿跳渓谷附近になると
幅が急に狭まり
ごつごつした米かし岩や奇岩の間を流れる
エメラルドグリーンの急流となる
大晦日から、1月半ば位まで
立木観音は大勢の人で賑わい
808段の石段を
息を切らして
一心に登る
大勢の参拝者がいる
美しい鹿跳渓谷と
険しい石段
その美と険しさは
立木観音ならではのもの
美しさはドーパミンを
険しさはアドレナリン
立木観音の魅力は
心身のバランスが整う
そこにあるのかもしれない
平安時代
この急流を前に
川を渡れずにいた弘法大師の前に
現われた白鹿
大師を背に乗せ
川を渡ったと伝えられている
鹿跳(ししとび)の由来は
1200年以上の時を遡ることになる
時代が変われど
家内安全
無病息災
厄難厄病
を願う人々の思いは
変わりなく
観音さまを前に
手を合わせ
頭を垂れ
お守りやお札を求め
長い列を辛抱強く待つ
大勢の参拝者を見るにつけ
安堵するものがある
信念は
「よし!」と勇気を持ち
前に進むために必要な
心の支え
滋賀県だけでなく
京都、兵庫など他府県からも
人が集まる立木観音
鹿跳渓谷の美しさと
その威厳あふれる風景が
その魅力を盛り立てているに
違いない