2014年 11月 18日
立木観音
秋になると訪れたくなるMY滋賀県名所のひとつ立木観音
琵琶湖から流れる唯一の川、瀬田川沿いに南郷から大石の間
鹿跳渓谷は色とりどりの紅葉で染め上げられ
米かし岩やゴツゴツとした寄岩の間を流れる急流は
なぜかエメラルドグリーンに輝き美しい
平安時代前期
山に光を放つ霊木を見つけられた弘法大師が瀬田川の急流で渡れずにいると
白い雄鹿が現われ、大師を背中に乗せ川を飛び越え
霊木の前まで導き、雄鹿は観世音菩薩の姿となられた
以来この地は鹿跳(ししとび)の地と呼ばれているのだそう*
「立木観音HPより抜粋」
平成27年には弘法大師が立木山を開かれて
1200年!になるらしく記念行事が予定されている
この約800段ほどある階段はかなり急ですべて石
目の前の渓谷の岩を運んで作ったにせよ
ものすごい労働力であるのは明白で
山を切り開き、どう積み上げ組み上げたのかと
機械もクレーンもない時代、昔の人々の協働ぶりが伺える
階段があまりにも急ながら
ところどころ息抜きの場として、石に歌が詠まれている
その緩やかな感性に、ほっとして
新たなエネルギーがチャージされるよう
階段を上りきると、お茶処があり
温かいゆず茶とこぶ茶がふるまわれ
ほっとする楽しみ
有難いことに、地域のボランティアらしき方々が用意して下さっている
境内の建物の裏側から見た屋根瓦
古くて味わいのある地味ながら装飾的な瓦
時間をかけて作り焼かれ、長年の雨風を凌いで来た歴史が感じられる
お茶処で見つけた蛇の目傘
今や装飾として置いてあるようだけれど
その昔は、実際に使われていたのだろう
なんとも風情のある雨模様がその昔にはあったのだ
どうもあの傘は寄贈品らしい
昭和四年と書かれているので、かれこれ85年以上前のこと
20と書かれているけれど数えてみると少し足りない
誰か持ち帰ったのか?壊れてしまったのか?
いづれにせよ、15本キレイに保存されているだけでも素晴らしい
先週末、観光地は紅葉で賑わう時期なのに
とてもひっそりとした立木観音
階段の険しさが人を寄せ付けないのか
孤高の隠れ家的な場所
しかし、そこで働く人たちは、毎日あの石階段を昇り降りするのだろうかと気になる
きっと身も心も浄められ、健康体となるだろうけれど☺